speak about not here (2003)
ことばは常に
ここではない場所について述べる
ここにないものを
指し示すすべてが
その中途で 自分自身を二重にする
その中途に ここ、という言葉を少しずつ埋め込む
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ふだんの生活の中で、光に触発されて撮影した写真と
展示場所の部屋について記述するテキストの
2種のスライドプロジェクションを軸に構成したインスタレーション。
テキストの中の言葉は
自身が映写されている部屋の様子を描写し、
いつしか「何かを見ること」と「何かを思い浮かべること」についての思考に移っていく。
3回行ったパフォーマンスでは、車輪つきの椅子に座って部屋の中を移動しながら
テキストを読みあげ、その姿を録画して、次のパフォーマンスの場で重ねて再生。
3回目のパフォーマンスでは、モニターの中の2つの声と、現実にその場で読んでいる声、
計3つの声が同時にテキストを読みあげた。
(2003.5 @Ogallery Top’s/東京,2003.7 @switch point/東京)